重力ピエロ / 伊坂幸太郎
- 作者: 伊坂 幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
友達がおすすめ、と貸してくれた本。
私は、もっぱら海外のミステリー、サスペンスとかを読むので、日本人の作家は、松本清張くらいしか読んだことがなかった
他に読むジャンルがあるとしたら、歴史系とか。
あと、遠藤周作とか、知識系とか、岩波文庫とか。
だから、この手の、現代日本ミステリー作家の本は読んだことなかったから、とにかく、体験ありきということで、読んでみようと思った
まず、いきなり第一文目で、「なに、これ」 状態に。
うれしいとか、むかつく、とかそういうのではなく、ただ単に、いままで経験したことのない表現のたぐいだったから、1回読んだだけでは意味が分からなかった
なるほど あれだ、「吾が輩は猫である」的な、インパクトのある冒頭、ということか。
と思いつつ、まさか、この手の表現が、延々と続くとは、つゆ知らず、読み始めた
詳しく書くとネタばれになるから、いつものごとくかかないけど、犯人はすぐにわかった。
血縁関係も。
セリフとかが、とても凝っているように感じた。
もしかしたら、私が単純な本ばかり読んできたからそう感じるのかもしれないけど
兄弟の会話とか、そりゃ、ありえないでしょ~~、と一瞬頭をよぎるわけだが、日本の作家はこういう感じなのかも、と思い直すのを繰り返した。
スティーブン・キングとか、他のなんでもいいけど、そういう海外の本は、実際のところを知らないから、さほど違和感を感じず、むしろ、共感できるところとかがあると、より共感が深まる感じがする。それに対して、舞台が日本だと、やっぱり、どうしても実際のところを知っているから、ヘンテコなセリフとかがあると、違和感がよりクローズアップされて感じるように思う。
読み終わった感想は、やっぱり、なんというか、すっきり終わる海外ものばかり読んでるからか、この本の結末も含めて、後半以降、すっきりしなかった
バタイユとかいろいろな人の名前や、雑学的なことがでてくるけど、それは面白かった
ミステリーを読みながら、知識が増える感じ。
ミステリー的には、先が読めたし、犯人もすぐに分かったから、私には物足りなかったけど、小説としてなら、読んでいくうちにいろんな知識が増えるし、後半はいろいろ考えさせられるし、で、なかなか面白かったと思う
なるほど、最近の作家はこういう感じなのか、ということがわかってよかった
この作者の他の作品も読んでみようと思う
というのも、今回は、表現方法や、言葉など、あまりにもはじめてのことがおおかったから、読み進めることに集中してしまって、こまかいところまで神経が行かなかったから
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